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究極の純愛・・・?『容疑者Xの献身』 [Book]

ある雑誌のインタビューで東野さんが・・・

 

「愛する人のためなら死ねる」 的なキレイな純愛と

「愛する人のためなら他の人は死んでもいい」 的な究極な純愛の違い。

雪穂と亮司はもちろん後者の方で・・・

 

というようなこと語ってました。

本屋で見ただけなんでうろ覚えなんだけど(だから買えよっ!)、

なぜかとても印象に残ってます。

 

容疑者Xの献身 の石神、彼はまさにその究極の純愛を貫いたといえるのではないでしょうか。

見返りを求めず、ただ愛する人のために完璧にことを成し遂げて。。。

ほんとにね、ただ、ただ彼女の幸せだけを願って。。。

彼女が幸せになることが彼にとっても幸せなことなのに。

 

友人として、湯川がとった行動、真実を草薙に告げることはもちろん人間として当然のことなんだけど。。

彼女が自首したことも人間としては当然のことで。。

分かってはいるけれど、でも、彼の望むとおりにしてあげたかったという気持ちも残ってます。

まぁね、湯川も靖子もかなり悩んだでしょうけど。。。

 

純粋な愛。 純愛。

そう聞くととてもきれいに思えるけど、

本当はそう簡単な、キレイ事だけじゃないのかもしれない。

 

でも、東野さん的純愛、キライじゃないです。

私、ひねくれてるのかなぁ~

 

容疑者Xの献身

容疑者Xの献身

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2005/08/25
  • メディア: 単行本

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コメント 4

茅ヶ崎住人R

最新号の「野生時代」という文芸雑誌に
東野さんが特集されていて
これまでの自作を全て自分で解説してます。
おもしろいですよ。
ちなみに直木賞を取る前の発売です。
by 茅ヶ崎住人R (2006-01-21 15:21) 

iceblue

こんばんは。
>これまでの自作を全て自分で解説してます。
へぇ~、これはかなり興味深いです。
「野生時代」ですね。チェックします! ありがとうございました~
by iceblue (2006-01-21 22:29) 

yocco

ちょー遅コメント失礼しますっ
私も一昨日、容疑者X読み終わりました。
前半は、誰にも感情移入することなく、淡々と読み進めていたのですが
最後の50ページ位・・草薙が湯川を追って河原?で湯川と話をする辺りから何故だか涙が出てきました・・
湯川を通して石神の恐いくらい純粋で深い思いが伝わってきて泣けてしまったのかな。。?
私も、なんの見返りも求めない彼の不器用な思い(希望)を叶えさせてあげたかった。
靖子は彼のとてつもない深い想いと罪を忘れず錘のように胸に抱いて幸せに生きていく事がもっとも辛い、償いになったんじゃないかな・・
人を殺めた罪に対して、そして石神に対しても。
私もかなり屈折してる?^^;
by yocco (2006-02-04 00:43) 

iceblue

yoccoちゃん、コメントありがと~
靖子が自首したからといって、石神の罪は消えることないし。
なら石神の望みどおりに・・・って思うよね。
でも靖子は石神の純粋な思いを受け入れることができなかった。あまりにも純粋すぎて。。。
ほーんと、重くて深いです、東野ワールド。。
by iceblue (2006-02-04 21:51) 

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