インファを超えるか!『ディパーテッド』 [Movie]
インファナル・アフェア をスコセッシ監督ならどう撮るか。
ディカプリオとマット・デイモンがトニーとアンディにどこまで近づけるのか。
と、とても楽しみにしていたこの映画、ディパーテッド、とうとう公開されました!
で、観てきました~
香港版がものすごくスキで、ものすごく思いいれもあるだけに今回のハリウッド版は、期待少々不安はいっぱい(爆)。
ディカプリオとマット・デイモン?若すぎじゃね?
スコセッシ監督? あんまり・・・得意じゃないかも。
ジャック・ニコルソン? これは期待してもいいかも。
なんて、制作が決まった頃からいろいろ思っておりました。
さてさて、シンパイだった主演のおふたり。
ディカプリオはいい味出してましたね~
自分の善である心がだんだんと悪へと染まっていきそうな不安、そして正体がばれることへの恐怖。
周りを偽り続ける極度の緊張感が続く中、ただ精神科医とのわずかな時間だけが安らげるときだった。
これ、香港版ではトニーはこの時間を睡眠にあててたよね。
ここだけがぐっすりと寝れる場所だとか。
本当に安心できる場所と時間だったんだよね。
でもそれだけ。深い関係にはなかったけど~
やっぱりね、ハリウッド版ではそんなわけにもいかず~(笑)
まぁ、いいんだけどさ。それはそれで自然な成り行きだとも思えるし~
救いのないように見えたビリーだけど、女医との時間と、もしかしてビリーの子?わかんないけど。。、それが本当に救いだったと思います。
それにしてもディカプリオ、ただただきれいな顔の美少年だったけど、だんだんといい顔になってきたよね。
哀愁漂う哀れな警官を見事に演じてました。
そしてマット・デイモン。ん~、彼はね、悪くはないのだけど、、ちょい微妙。
どうもいい人オーラが漂っていて、迫力に欠けます。
香港版のアンディ・ラウは、野心と狡さと、でも警官としての誇りで自信に満ち溢れていて、ある意味カッコよかったです。
やっぱりね、若いせいもあるのかもしれないよね~マット・デイモン。
そして圧巻はジャック・ニコルソン!もう彼はね、いるだけでいい。(爆)
あのいろんな意味でいやらしい顔つき(笑)が今回はパワーアップした?(爆)
あのイヤラシさが魅力なんだけど、今回はね~、ちょっとね~、やりすぎ感があったような。。
いるだけで存在感があるから、あんまりくどいとおなかいっぱいになっちゃいます。
作品全体としてはね、展開が早いというか、、、ついていけなかったこと数回。
原作知ってるから置いていかれることなく、ストーリーにどうにかついていけたけど、初見の人ってかなり大変かも。
ポンポンポンとシーンは進んでいくのだけど、どうもあっさりとした感じが拭えません。
警察側とマフィアの手に汗握る駆け引きとかも「あれ?これだけ?」みたいな。
なんかもっと緊迫感が欲しかったです。
比べちゃぁいけないと思いつつも、どうしても比べられてしまうリメイク物。
そして、前作を超えるのはなかなか難しいとされるリメイク物。
この作品も単体としてみればいいのかもしれないけど、
あの香港版と比べると、独特の重厚感、キャスト、演出、全てにおいてかなわないような気がします。
根っからの悪人だけど、善になりたいと願うラウ(香港版ならね)。
自分の悪の部分を知っている人、そうボスまでも抹殺して、善になることに執着するラウ。
その矛盾した心理と、それさえも気づかないところまで追い詰められている彼がこれまた哀れで、、、
そんな彼だけが生き残ることに意味があると思ったのだけど~
この作品ではコリンはそれほど善に執着している様子はなく、ボスを殺すのは自分がFBIに売られることを恐れてで、そこがまた軽いんだよな~
だから、同期の仲間までも全て殺したのが、どうも説得力が足りない。
結局、自らも殺されることになるし。それも原作ではなかったキャラ、ディグナムに。
このディグナムってのも分からないんだけど、結局カレは何者?
なんでコリンの正体を知っていたのか。ただ勘が良かったってことなのですかね~
ん~、ワカラナイ。。ラストがこれで、もやもや感倍増です。
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TBありがとうございました。
ワタシも、ジャック・ニコルソンでお腹いっぱいになりました(笑)
リメイクを見て、改めてインファの素晴らしさを感じますね。
同じ意見の記事を読ませて頂き、うれしかったです。
by サラ (2007-02-01 20:56)
こんにちは。TBとコメント、ありがとうございます。
こうやってみると、本当にインファは秀逸した作品なんだなぁと思います。
新作もまぁ、、、、悪くはないんですけどね。
by iceblue (2007-02-02 09:30)